皆さんこんにちは。yuさんです。
皆さんが家づくりをするに当たりハウスメーカーをパートナーとして選んだとしても、様々な理由によりやっぱりキャンセルしたい… そう思うときが来る場合もあります。
…実は、特に注文住宅(自由設計)の家づくりを選択し、ハウスメーカーと契約(工事請負契約)を締結した場合、契約のキャンセル(解除・解約)はなかなか簡単にはできません。
(´・ω・`) そうなの?
はい。
本日は、この記事を是非お読みいただき、家づくりにおける契約の重要性と、キャンセルしようとした場合のリスクをよくよくご理解いただければと思います。
なお、工事請負契約の意義・意味についてお知りになりたい方は、こちらの記事をご覧ください。
■ 結 論
まず、何を申し上げたいかというと、この3点につきます。
(1)注文住宅の契約は、簡単にはキャンセルできない
(2)契約する際には、必ず契約書や約款などを熟読し、分からない点は営業マンにきいて理解する
(3)どうしてもキャンセルしなければならないときは、弁護士に相談して行う
私の心からのお願いです。皆さんにとって恐らく一生に一度となる家づくりです。その一生にかかわるような重要な契約であることを強く認識し、契約を結んでください。家づくりの契約トラブルは本当にシャレになっていません。場合によっては、皆さんと裁判所で相まみえなければならないことにもなります。
私が勤務するハウスメーカーで契約されるお客様の中にも、家づくりの契約をホントに軽く考えていらっしゃる方が相当割合居ます。もちろん、当社の営業担当者のスキルが足らず、お客様に認識・理解・納得させるだけの説得力を与えられていないところにも大きな問題はありますが、家づくりの主体はお客様です。皆さんの一生住む家に関する契約なのです。
■契約をキャンセルしたくなる理由、せざるを得ない理由
皆さんが契約をキャンセルしたい/せざるを得ない理由には様々ありますが、私がよく相談を受ける内容は以下の通りです。
② ハウスメーカー側に契約違反、契約不適合があった
③ 住宅ローンの審査が通らなかった
④ 失業した
⑤ コロナ禍等、景気の状況が見通せず、不安になった
⑥ 嫁さんと揉め、離婚することになった
⑦ その他(他のハウスメーカーに決めた、そのハウスメーカーの噂を聞いて不安になった、など)
さて、ここで色分けしたのには意味があります。
まず、①及び②については概ねハウスメーカー側に責任があると思われる理由ですね。心情的には「キャンセルできて当然!」と思えるかもしれません。しかし、これらの場合は、契約書または約款にどのように定められているかによります。ハウスメーカー側が悪くても契約を簡単にはキャンセルできない場合もありますのでご注意ください。
次に、③及び④については、多くのハウスメーカーの契約書にてローン特約(SUUMOのサイト)が定められており、この特約に則って契約を解除でき、契約時に支払ったお金も戻ってくることが一般的です。ただし、④の失業については、ハウスメーカーに事前の報告・相談もせずに、自ら退職した場合には、契約のキャンセル時に違約金の請求を受ける場合がありますのでご注意ください。
最後に、⑤⑥及び⑦については、どのような経緯であれ、皆さん側の都合・事情による契約のキャンセルになります。この多くの場合で、契約のキャンセル時にハウスメーカーから違約金の請求を受けることになると思います。
どれくらいの違約金の請求を受けるかはハウスメーカーによります。また、皆さんがキャンセルしようとするタイミング(例:工事がどこまで進んでいるか、など)によっても変わってきますが、概ね、工事請負契約金額の5~10%くらいの請求は受けるものと考えて下さい。
なお、私が相談を受ける契約のキャンセル案件で、この⑤⑥及び⑦のうち悪質なものについては、裁判に持ち込むこともあります。
決してハウスメーカー側の人間として違約金が欲しいワケではありません。お客様が契約をキャンセルしたい理由に嘘が多いので、簡単にはキャンセルできませんよ…と教えて差し上げるためです。
例えば、お客さんがA社とB社とで契約して相見積もりをとり最終的にA社を選び、B社に断りを入れる場合に「”コロナで先が見通せなくなって…”などと言いなさい」とA社の営業マンに入れ知恵されている場合などが該当します。
ただ、お客様側の都合であっても、⑥の場合など止むに止まれぬ理由もありますので、何でも間でも違約金請求というワケでもありません。可能な限り事実を集め、融通を利かせるところは利かせています。
その他、違約金の請求について気になる方は、こちらのサイト(外部サイト)もご覧ください。
■まとめ
以上でご覧いただいた通り、家づくりにおける契約は非常に大切なものです。よくよくお読みいただき、納得いくまで説明を受け、契約しましょう。
それでもキャンセルしなければならない場合には、契約書または約款の定めに従ってキャンセルの手続きを進めてください。そして、多額の違約金請求が来た場合には、迷わず弁護士に相談しましょう。
(´・ω・`) そだね。
ただ、ハウスメーカー側も人間です。普段から担当者とコミュニケーションをとり、関係を作っておけば、万が一のときにも相談できる幅も広がってくるものです。
ではまた。
yuさん拝
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