新築住宅 ~鉄骨造と木造のどちらを選べば良いか分からない~

分からない ハウスメーカーあれこれ

皆さんこんにちは。yuさんです。

本日は、皆さんが家づくりを始めるにあたってかなり初期に悩むであろう選択肢である「鉄骨造か木造か?」についてお話します。

(´・ω・`) どっちさ?

結論から申し上げますと、結局は皆さんのお好み次第です。

(# ゚Д゚) なんだよ、それ!

…すみません。

要は、皆さんが家づくりを通してどのような暮らし方を実現していくか…それが大事であって、鉄骨造か木造かはそれを実現するために行われるべき選択であるということを申し上げたいのです。この後、鉄骨造、木造それぞれのメリット・デメリットを見ていきますが、どちらも建築基準法に則って建てられるので、耐震性や耐火性などには大きな差はないと考えます。そのハウスメーカーなどの施工品質上の問題は別にありますが。。。

では、さっそく見て行きましょう。

建築中の鉄骨住宅

鉄骨造住宅

建物の主要構造体部分に鉄骨を使用して建築される住宅をいいます。建物の主要構造体についてお分かりでない方は、こちらのサイトをご覧ください。

鉄骨の厚さによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類に分かれます。一般の住宅に主に採用されるのは厚さ6mm以下の鋼鈑からなる鉄骨でつくられる軽量鉄骨造です。ハウスメーカーなどが「うちは鉄骨造住宅です」と言う場合は、概ね軽量鉄骨造のことを指します。

(1)鉄骨造系の主なハウスメーカー

 ・セキスイハイム

 ・ダイワハウス

 ・パナソニックホームズ

 ・トヨタホーム

 ・へーベルハウス(重量鉄骨)  など他多数

(2)鉄骨造住宅のメリット

柱や壁を減らせる=開放感のある間取りが可能である

建物の主要部分が頑丈な鉄骨でつくられているので、木造と比較して建物を支えるための柱や壁の量を少なくすることができます。広いリビング吹き抜け大きな窓などをつくり、開放感のある間取りを実現することができます。

一定の品質確保が期待できる

鉄骨造の材料・部品は工場で一括生産されています。組み立てに関しても工場で一定の部分まで組み立て、現場で組み合わせていくという工法(プレハブ工法)が中心なので、ハウスメーカーや職人の能力差による品質のブレが生じにくいといわれています。

木造住宅と比べて、火災保険料が安い

火災保険料の算定式において構造の材質が鉄骨造>木造とされているため、鉄骨造の住宅の方が火災保険料が安くなります。

(3)鉄骨造住宅のデメリット

断熱対策が必須になる

鉄骨は木材と比べて強度があるため、壁を少なくしたり薄くしたりすることが可能となる反面、その分気密性や断熱性が低下することが考えられます。高性能な断熱材や熱を逃がさないつくりなど断熱対策をシッカリする必要があります。

建築コストが高くなる

一般に、木材よりも鉄骨の方が材料費が高く、工期も長くなるため全体的な建築コストが高くなる傾向があります。将来的にリフォームや増改築を行う場合も同じです。

地盤改良工事が必要な場合が多くなる

鉄骨は木材よりも全体的に重たいです。よって、土地の地盤強度によっては地盤改良工事が必要となる場合が多くなります。

地盤調査と地盤改良工事についてお知りになりたい方は、こちらの記事をご参照ください。

建築中の木造住宅

木造住宅

建物の主要構造部分に木材を使用して建築される住宅をいいます。日本の気候と風土に合った造りで、古くから採用されています。また、日本は木材が豊富であったこともあり、現在の日本の住宅の半数以上は木造住宅であると言われています。

様々な工法があり、ハウスメーカーによって採用している工法は異なります。

(1)木造系のハウスメーカー

 ・住友林業

 ・一条工務店

 ・三井ホーム

 ・スウェーデンハウス

 ・アイフルホーム   など

(2)木造住宅のメリット

快適な生活がおくりやすい(夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる)

木材は断熱性や調湿性が高く、建物の材料として日本の気候に適しているといえます。夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせると思います。また、高い調湿性は結露やカビの発生も抑えてくれるので、湿度が高い日本の夏には最適といえます。

気密性が高い

耐震性を確保するため、鉄骨造と比べて壁や柱を増やす必要性が高くなります。その分壁が多く、窓が小さくなる傾向のある間取りとなり、結果的に気密性が高まります。

建築コストが安くなる傾向

鉄骨造よりも材料費が安く、工期も短くなる傾向にあるので、建築コストを抑えられることが多いです。もっとも、木材の種類によってコストが変動する場合もありますのでご注意ください。

現在は、ウッドショックもあり、若干不安定ではありますね。ウッドショックについては、こちらの記事でご確認ください。

(3)木造住宅のデメリット

希望する間取りに制限がかかることがある

法律で求められる耐震性を担保するため、鉄骨造と比べて柱や壁を多くする必要があります。そのため、ワンフロアの広いリビングや壁一面の窓、高い吹き抜けなどは、木造住宅で実現が難しい場合もあります。

もっとも、鉄骨よりも間取りやデザインに柔軟に対応できる部分もあります。木造軸組み工法や木造ラーメン工法などでは、自由な設計が叶い易いといわれています。

職人の腕で品質にブレが出易い

担当する職人や使用する木材の種類によって品質のバラツキが出る可能性があります。また、木造在来工法などでは、大工の経験(属人性)で建築が進められる場合もあり、更に品質にバラツキが出易いです。極端に短い工期や安いコストをウリにしているハウスメーカーなどがあったら注意しましょう。

耐用年数が短い

建物構造体の素材により法定の耐用年数が定められており、鉄骨造(~34年)よりも木造(22年)の方が短くなっております。但し、これは税務上のものであり、必ずしもこれらの数字が実際の頑丈さの差を表すものではありません。

ただ、それを抜きにしても、一般的には自然素材である木造住宅の方が、品質を維持できる期間は短いものと思われます。もちろん建物の性能も上がっており、ハウスメーカー等の定期点検や修繕、皆さんの日頃の換気や清掃などメンテナンスをシッカリ行えば、普通に長く住むことは可能です。

以上の通り、鉄骨造と木造とで比較して見てきました。

皆さんが家づくりをされるにあたり、これらの特徴を理解して、どんな暮らし方を実現したいか思い描いていただき、その実現のためにどちらの素材を選ぶか(またはハウスメーカーなどを選ぶか)を選定していただければ幸いです。

ではまた。

yuさん拝

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