不動産投資は自己責任 ~スルガ銀行不正融資事件から不動産投資の闇を見つめる~

スルガ銀行 土地の法律あれこれ

皆さんこんにちは。yuさんです。

2021年6月29日に行われたスルガ銀行の株主総会に、シェアハウス問題の被害者「以外の」不正融資で被害を受けたとされる人々が乗り込み、壇上に詰め寄るなどし、株主総会が大荒れしたとのニュースがありました。

金融機関としての矜持を持たず、一時の利益に走ってしまったスルガ銀行は、今後も引続きその責任を全うしていかなくてはなりません。


一方、「投資は自己責任」と言われますが、今回は、スルガ銀行によるかぼちゃの馬車不正融資問題を通して、悪徳な業者や悪徳な金融機関に引っかからない視点を持てるようにしたいなと思います。

(´・ω・`)うむ。


「かぼちゃの馬車」不正融資問題とは

かぼちゃの馬車シェアハウス

元々投資用物件への融資に定評があったスルガ銀行が、2014年頃から、当時急成長していた株式会社スマートデイズと提携した投資スキームに走り出していました。


スマートデイズ社は、2012年設立の不動産会社で、女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」及び男性向けシェアハウス「ステップクラウド」のサブリース(一括借上げ)事業を行っていました。

タレントのベッキーさんをCMに起用し、敷金・礼金不要の女性専用シェアハウス・かぼちゃの馬車が好評で首都圏を中心に約900棟のシェアハウス展開をしていたようです。

個人投資家らにこのシェアハウスを購入させ、同社がそのシェアハウスを一括で借上げ、入居状況に関わらずオーナーとなった個人投資家に対して家賃収入を最長30年間保証する「サブリース」の形態をとっていました。

投資家オーナーが当時700名ほど居たとされ、その大半がスルガ銀行から多額の融資を受けて、1棟当たり数千万円~億超えの割高な価格で物件を購入していたもようです。

スルガ銀行による不正融資

(´・ω・`) 無理があるんじゃ…?

はい。

スマートデイズ社は、土地を仕入れてシェアハウスを新築し、土地・建物を一括して投資家に販売し、投資家に家賃収入を保証していたのですが(要は、新築アパート+サブリースの投資案件を販売していたんですね。)、当時新築で8%の利回りと、30年の家賃保証という甘い言葉に惑わされ、年収700万円以上のサラリーマンが飛びついちゃったんですね。

そして、どうやらこの「かぼちゃの馬車」物件は駅からも遠く入居者が付きにくいながらも、相場よりも高く(ひどい場合には2倍近くの価格で)販売されたとも言われています。

スマートデイズ社の手口を詳しくお知りになりたい方は、こちら


で、無理があるビジネスモデルなので、当然に破綻しました。2017年頃から同社から投資家への保証家賃の支払いが滞り、2018年5月には破産手続開始決定が下されております。


一方で、スルガ銀行は、これにどのように関与したのか?シェアハウスオーナーに関心を持った会社員から提出のあった預金通帳の写しの預金残高が少なかった場合には、これらを改ざんしてさも現預金をたくさん持っているかのように見せかけ、または所得を水増しして融資を実行したとされています。


これ…投資家からしたら怖すぎますよね。相場よりも2倍近くも高い入居見込の少ない物件を掴まされ、その資金は銀行が無理やり「お膳立て」してくれる。。。

(´・ω・`)・・・


それも含めての「自己責任」と言われるんです。だから、仮に不動産投資をやろうとしても、決して一社だけの話を鵜呑みにしない、自ら物件の近隣相場を調べる、同業他社の利回りなども調べる、などの自分なりの調査と勉強は欠かさないようにしましょう。


家づくりで土地から購入される皆さんも同じです。最近はハウスメーカーが住宅建築用の分譲地販売もしてくれるケースが増えてきていますが、可能な限り、自分なりの土地の調査はしましょう。

例えば、失敗しない土地選び①失敗しない土地選び②などの記事もご参考にして頂けると幸いです。皆さんの家づくり、一部の方の不動産投資が良きものとなるよう、心からお祈りしております。

(´- 人 -`)祈り

できるなら、相談に乗ってくれる相手に直接手数料や収入が落ちるようなビジネスモデルには手を出さないこと、または必ずセカンド・オピニオンを付けること。まずはそれだけでも心掛けて頂ければ、少しは防衛できることもあるかと思います。

ではまた。

yuさん拝


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